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3ヶ月前―
「未知ー!こっち」
「竜ちゃん!見付けられないかと
思っちゃった」
未知は俺の彼女。
俺は大学に通いながら
塾の講師をしていて、
未知はその塾の一生徒だった。
「あのな!未知!」
「なぁに?なんか嬉しそう」
「聞いて驚くなよ~?
俺は!4月からお前の高校で
働くことになったぞ~!」
「…えぇ~?!本当に?!嬉しい!
絶対ダメだと思ってたぁ」
早く未知に言いたくて、
学校帰りにわざわざ呼び出した。
「おめでとう!竜ちゃん!」
「ありがとうございます?」
「なんで?マークがつくの~」
「いや、うん。」
未知は子供っぽい笑顔で
俺を見上げた。
俺はこの未知の笑顔が
すっげー好きだ。
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