微笑む君を

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4月で西高校の3年になる未知。 出会ったころより だいぶ大人っぽくなっていた。 ずっと未知の高校に行きたくて 必死に勉強した。 アピールも面接も一生懸命やった 結果は努力にかない、 念願の未知と同じ高校。 幸せという言葉以外、 みつけれなかった。 未知と初めて出会ったのは 未知が中学3年の冬― 塾の講師を希望し、テストに 受かり、説明と見学をしに塾に 行く途中だったんだ。 ところが暗くなりつつある 時に行ったので道に迷った。 「…やっべ。道に迷ったし。 確かこの辺りであってたよな?」 この辺りは塾が多く、 しかも似たような店と、 通りだった― 「約束の時間に間に合うかな? …電話で聞くか!」 電話を取り出したが 電池切れ。 「そうだ~今日は暇で音楽 聞きまくってたんだ」 その時に後ろから歩いてきたのが 未知だった。
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