微笑む君を

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とにかく、ここは聞くしかない! そう思った俺は未知に声をかけた 「ごめん。○○塾って所って この辺だったかと思ったんだけど」 「あ。え~と、○○塾は もうひとつ隣の通りの 薬屋の隣です。」 「えっ隣の通り?だから みつからないのか~。 あっ!ありがとうね」 「私もそこの塾に今から 行くんですよ。 薬屋もたくさんあるから 案内します。」 そういって未知と二人で 塾に向かった― 会話は少なかったものの 優しい子だなぁと感心していた。 約束の5分前でぎりぎり 間に合って未知に感謝したのも よく覚えている。 明るい所でみる未知は 俺の肩くらいの身長で、 マフラーに顔をうずめて 髪は肩より少し長いくらいだった お礼を何度も言う俺に 「どういたしまして」と 子供っぽい笑顔を見せてくれた 見てるとこっちまで 笑顔になりそうな優しい笑顔
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