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私がまだ小学校高学年の頃…世界は燃えていた。
「ハァ…ハァ…」
誰も周りに居なかった…
ギィィン!!
街を焼き払うのは黒い鬼のような機械…
「ハァ…ハァ…」
私は死に物狂いで逃げた…母が可愛いと言ってくれた天使の羽のような飾りを付けたまま…可愛いと言ってくれた母はもういないのに…
「ハァ…ハァ…あ!!」
転んでしまった。しかも足を捻ったようだ。
「痛い…痛いよ…」
少女が泣きそうになった時だった。
ドン…ドン…
地響きともに黒い鬼が近づいてきて、私に銃を突きつけた。逃げる事は…出来なかった。私は死を覚悟し目をギュッとつぶた…その時…
ブン!!
空気が斬れた。
崩れ落ち爆発する黒い鬼…そして…
紫色の鬼が刀を持って私を守るように立っていた。
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