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「……不服ですか?」 「いや……そういうわけじゃないんだが……」 と荒神が何か言いかけた時だった。 「ひかるちゃん!!早く!!!」 「ま、待ってよ~!!」 廊下を走る音ともに、パイロット学科の黒が基調の服に身を包んだ、少女が2人走ってきた。 1人は童顔の少女か少年かわからない。 もう1人は、頭にアホ毛が一本たち、背中に天使の羽のような飾りをつけた少女だ。 (んっ?どっかで会った気が……) 「貴様等!!!廊下を走るな!!!!」 荒神の隣にいた大和が叫んだ。荒神はキーンとなった耳を押さえた。 「「ひっ!!!」」 少女達2人が大和の大声に倒れた。 「貴様等!!授業はもう始まるぞ!!何をしていた!!!」 「えっとあの……教官……その」 童顔の少女があたふたしている。ちなみに大和中尉はこのクラスの担任もしているらしい。 「はぁ……どうせ天見の寝坊だろ。な!!天見!!」 「ギクッ!!」 こっそりと逃げようとしていた、天見と呼ばれた少女は固まった。
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