零章

2/2
前へ
/27ページ
次へ
リディア(語) 「今日、 最愛の夫 クラスが死んだ。 コレで、この世界に存在する人間はワタシのみとなった…」 リディア 「荒れた地 残された生物はワタシと僅かに生えた草のみ… 水も地中を深く掘らないとお目にかかることはできない… 嘗ては緑と水に覆われていたこの世界… 今じゃその面影すらない… ふふ… あははははは! そうだよ! お前ら人間が全ての元凶なのだよ! 今更何を悲しみに打ちひしがれているか! これは… 強欲なワタシたちへの罪の証なのだ…」 リディア(語) 「神よ… もし、こんな愚かな人間を少しでも哀れむ心をお持ちであれば 今一度だけ、 チャンスを下さい… 人間は… ワタシは もう、同じ過ちを犯しません… どうか ワタシを あの栄えていた時代へ…」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加