第1章

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巨大な台車に乗っているのは、6機の《Hooligans》。 オレたちそれぞれの身長に合わせて作ってあるようで、大きさは6通りだ。 身長の高い順に並べると、頼、オレ、野乃夏、蒼夜、紅子、深鈴の順番となる。 オレたちはそれぞれ、自分専用機の前に立ち、そのフォルムを眺めた。 流石は野乃夏、男心が解っている。 このデザインと機能を両立させた、シャープで鋭いモデリング。 こんな機械を見せられてワクワクしない男はいるまい。 だが、深鈴に着せるには、オレが助けてやらないといけないだろうな。 「さて、それでは着てみるかね?」 野乃夏がみんなを煽るように、ニヤッと笑った―――― 「ちょっと待て、お前らー」 と、その瞬間。 研究室に声が響いた。
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