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知「よし…今度こそ」
再び学校に向かって歩き出し、誰からも呼び止められるはずもなく
いやいやと思いながら自分のクラスに着いてしまった。
ドアが中々開けられなくて、ずっと立ちっぱなし。
こんなにドア開けるのに緊張するなんて思わなかった。
でも…さすがにこのままなわけいかないし…
開けるしかない。
勇気を振り絞ってドアに手をかけ深呼吸をしてから教室に入った。
「おー、戸神。もう具合はいんだな??」
黒板に何か意味不明な文字を書いていた古文の先生が手を止め、あたしに言う。
お母さんが学校に具合が悪いから遅くなるって連絡したらしい。
知「は、はい」
適当な返事をしてみんなから注がれる視線を感じながらも席に座った。
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