第04話

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それを見た優麻は、さっきと打って変わっての優しい声であたしを呼んだが… 知「うっ…」 一回流れた涙は留まりを知らない。 あたしは教室に居るのが心苦しくて、優麻も無視して教室を飛び出した。 優「知帆!!」 優麻の声。 ごめんね、優麻… 着いた場所は屋上。 知「海斗のっ…馬鹿ぁー!!」 ここは人気が少ないから、思いっ切り叫んで思いっ切り泣いてやった。 人に聞かれることないし。 そう思ってたんだけど… 啓「いい声してるね。知帆ちゃん」 知「え??」 近くから聞き覚えのある声が。 知「…有岡先輩」 啓「ん、啓介でいいよ」  
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