第05話

3/20
前へ
/246ページ
次へ
「…ちゃん!!」 遠くから聞こえる…微かな声。 あたしのじゃなく、海斗のでもない。 じゃああなたは誰?? 啓「知帆ちゃ……知帆ちゃん!!」 知「!!」 目がぱっと開いた。 そこには視界一面に啓介先輩の顔。 啓「あー、やっと起きた」 知「え??あの…」 いまいち状況が掴めてない。 だって、海斗がいて西園さんがいて… 声出なくて…体動かなくて… 啓介先輩は安心したようにはぁと息を吐いてあたしから離れた。 啓「知帆ちゃん、さっきから唸ってたんだよ?? やだとか行かないでとか小声で言ってたし。 だから心配になって起こした」  
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

751人が本棚に入れています
本棚に追加