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クロノは昼になると言うのに、まだ眠っていた。
しかし、自分の部屋に人の気配を感じ飛び起きた。
「おぃ!何やってんだよ!?」
「クロノ、ちょっとだけでいいから私たちの話きいてくれる?」
「なんだよ?年寄りまで連れてきて説教する気か!?」
「なんだか、おぬしがラヴォスを倒す為に時を旅する者には見えんが……。」
クロノは目の前の老人が何を言っているのかはわからなかったが、けなされている事はなんとなく解った。
「なんだ、じじぃ?妙に腹立つな…。」
「とにかく、クロノもみんなも話を聞いて!!」
そして、ルッカは話始めた。
「実はさっきボッシュガタイムワープのボタンを押しちゃったでしょ?」
ボッシュはしゅんとしてしまった。
「でもね…そのおかげで解ったことがあると同時に困ったことがあるの。」
「わかったことって?」
「なぜ、クロノが生きてるのか?何故無口でクールで優しいクロノが、こんなにも口が悪いのか?」
「ソレハ…?」
「それはね、ここが私たちが生きている時間軸とは違う時間軸上にあるからなの。」
「だから、シルバードはエラーを起こした。いくら探しても、この時間軸上にはシルバードで行ける1999年ラヴォスの日は存在しないからなの。」
「ええっ!!」
「ルッカ。アトモウヒトツコマッタコトトハイッタイ…?」
「それは、=(イコール)元居た世界に戻れないどころか、クロノは死んだまま、地球の未来も変えられないってことを意味してるの。」
「ええっ!!それじゃあ、もう一つの世界のクロノは完全に居なくなっちゃうの!?」
「そう言う事…。」
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