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「でも、私たちはどうやってこっちの世界に来ちゃったの?」
すると、ボッシュが話し始めた。
「まぁ、時間軸をも越えてくる事は滅多に無いことだが、凡そこういうことじゃ…。タイムワープをする時に、時の歪みに入る。その時に普通であれば、同じ時間軸上のどこかの時代に行くのだ。過去なり、未来なり…。しかし、時を越える際にどこかに亀裂が生じ、お前さんたちはその亀裂に運悪く落ちてしまったのじゃろう。」
「ボッシュ!すごいじゃない。やっぱり、ボッシュはそうでなくちゃ!」
ルッカは、ボッシュを尊敬の眼差しでみつめている。ボッシュは少し照れたようにしていたが、ルッカに聞こえないようマールに耳打ちをした。
(全部ガッシュの受け売りだがな…。ハハハ)
「うふふっ。」
マールは口に手を当てて微笑んだ。
「んで、俺はそっちの世界では力尽きて死んじまったのか?」
「そうよ。今のクロノじゃ想像できないと思うけど、それが事実。」
なんだか、クロノも解り始めたようだった。
「しかし、歪みでも出来ないかぎり私たちが元の時間軸へ戻るのは難しいわね。」
「とにかく、何か手立てはあるはずだから何が何でも元に戻る方法探して、クロノを助けなきゃ!!」
(なんか、別の世界の俺って……ルッカたちに愛されてんだな…。)
「ワシは、おぬし達が困ったときはいつでも力になるぞ、いつでもワシの家に寄ってくれ。ワシの家は…」
「大丈夫!知ってるから!」
「そうじゃったな!ハハハ。」
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