☆二人のルッカ、一人のマール

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「じゃあ、ちょっともう一人の自分に会うのって少し怖い気もするけど……。」 「リーネ広場にいってみよーっ!」 マールは腕を挙げて軽やかにジャンプをし、はしゃぎながら言った。 「あら…クロノついてきたの?」 「いいだろ!別に。」 クロノはちょっと、拗ねたように言った。 そしてルッカは少しびびっている様で、クロノの後ろに隠れながら広場へ向かった。 「さぁ、世紀の大発明。誰か挑戦してみたい人はいないかな?」 タバンが観客にテレポッドに挑戦するように声をかけているが、誰も挑戦する人はいなかった。 すると、ルッカがクロノをみつけて声をかけた。 「あら、クロノ久しぶりね!私の発明品なんか興味無かったのにめずらしい…挑戦してみる?」 こっちのルッカは、クロノとあまり会ってないようだ。 するとルッカがクロノの背中からちょこんと顔を出し、ちょっと恥ずかしそうに姿を現した。 「!!!?」 こっちのルッカはもう一人の自分をみるなり、驚きのあまり口をポカーンとあけてルッカを見ている。 するとタバンがこっちのルッカの肩をバシンッと叩いて言った。 「ルッカ~いつのまにこんなすごいことやってたんだよ!?ルッカのロボットとはよく考えたな~!」 「私はロボットじゃないわよ、タバン。」 「えっえっ?私が二人…?今まで何があっても驚いたことなかったけど…これは驚きね……。」 こっちのルッカはルッカの目の前に行き、ルッカの身体中をポンポンと叩いて感触を確かめていた。
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