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「じゃあ、ちょっともう一人の自分に会うのって少し怖い気もするけど……。」
「リーネ広場にいってみよーっ!」
マールは腕を挙げて軽やかにジャンプをし、はしゃぎながら言った。
「あら…クロノついてきたの?」
「いいだろ!別に。」
クロノはちょっと、拗ねたように言った。
そしてルッカは少しびびっている様で、クロノの後ろに隠れながら広場へ向かった。
「さぁ、世紀の大発明。誰か挑戦してみたい人はいないかな?」
タバンが観客にテレポッドに挑戦するように声をかけているが、誰も挑戦する人はいなかった。
すると、ルッカがクロノをみつけて声をかけた。
「あら、クロノ久しぶりね!私の発明品なんか興味無かったのにめずらしい…挑戦してみる?」
こっちのルッカは、クロノとあまり会ってないようだ。
するとルッカがクロノの背中からちょこんと顔を出し、ちょっと恥ずかしそうに姿を現した。
「!!!?」
こっちのルッカはもう一人の自分をみるなり、驚きのあまり口をポカーンとあけてルッカを見ている。
するとタバンがこっちのルッカの肩をバシンッと叩いて言った。
「ルッカ~いつのまにこんなすごいことやってたんだよ!?ルッカのロボットとはよく考えたな~!」
「私はロボットじゃないわよ、タバン。」
「えっえっ?私が二人…?今まで何があっても驚いたことなかったけど…これは驚きね……。」
こっちのルッカはルッカの目の前に行き、ルッカの身体中をポンポンと叩いて感触を確かめていた。
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