☆二人のルッカ、一人のマール

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ガルディアの森に入ると異様な雰囲気だった。 「ナンダカモンスターノケハイガツヨイデスネ」 「そうね…私たちが知ってるガルディアの森とは全く違う…。」 「モンスターっていうか…私たち囲まれてない!?」 茂みや木の影に、ガルディア兵士が身を隠してルッカたちをみていた…。 「完全に包囲されたわ…。」 よく見ると、四方八方にガルディア兵士が身を潜めていた。 すると、身を潜めていた兵士たちが現われ、ルッカ達を取り囲んだ。 「何者だ!?」 「なんの用があって、この森に足を踏み入れた!?」 「お城に用があるのよ!」 ルッカは物怖じせずに、背筋を正して答えた。 「客人が来るなど、大臣から聞いておらぬ!!」 すると、マールが兵士たちの目の前まで寄ってきた。 「私はマールディアよ、お城へ通しなさい!!」 「なんだとっ!?そなたがマールディア王女と…!?」 「嘘を申すでない!!」 「こいつらを捕らえろ!!」 そうして、ルッカたちはガルディア兵に捕らえられてしまった。 しかしルッカは、簡単に城へ入ることは出来ないだろうと思っていたので、結果的に城内に簡単に入ることができた事を、心の中で喜んでいた。
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