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「ルッカ!探しに行こう!クロノを助けるためには、時の歪みを探すしかないよ!」
「そ、そうね…!」
「じゃあ私とタバンはまた、ここで待っているわ!」
そう言ってこっちのルッカとタバンは新たな研究にとりかかった。
ルッカはひどく落ち込んでいた。
まさか自分相手にこんなにも嫉妬するとは思っても見なかったからだ。
しかも時空座標確認装置なるものを発明してしまったのだから。
ルッカは、ただシルバードに乗っていた自分が情けなかった。
「ルッカ。イキマショウ!」
ロボはルッカが落ち込んでいるのを察し、優しく手を差し伸べルッカの家の外に連れ出した。
マールは装置の音が早くなる場所を一生懸命に探した。
「どこだろう?」
ピッ………………ピッ……………ピッ……………
少しだけ音の間隔が短くなった。
「あれ、こっち行くとクロノの家の方だよ!?」
マールはどんどんと進んでいき、ルッカとロボはその後を付いて回っている。
ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……ピッ
「やっぱり、クロノの家に歪みがあるみたい……。」
クロノの家の前まで来ると音の間隔はさらに短くなった。
「クロノん家入ろう~!」
「すいませんたびたび…。」
「いいのよー!クロノもルッカが来てくれたら喜ぶわよ!また寝ちゃったみたいだけど…ね。」
そうしてルッカたちは、二階のクロノの部屋へと階段を上がっていった。
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