☆クロノの目覚め

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「クロノ……?」 「クロノが眠ってる?どう言う事?」 マールもどうしてかは解っていなかったが、クロノに会えた喜びで眠っているクロノに抱きついた。 「誰だっ!!?」 クロノは飛び起きた。 寝ている自分に女の子が突然抱きついてきたからだ。 「クロノ会いたかった!」 「ちょっ……!!」 「おい、ルッカ一体この子は誰なんだ?」 「誰ってマールよ!マール!覚えてないの?」 「覚えてるも何も、始めて会ったよ…。」 マールは、クロノに振り払われてベッドの隅に座り込む形で放られた。 マールはしゅんとしていた。 そして、今にも泣きそうだった。 「本当に覚えてないの?」 「覚えてないじゃなくて、知らないものは知らない!」 「うわぁーん!!!」 マールは、きっぱりとクロノに知らないと言われ泣きだしてしまった。 「チョットヒドクナイデショウカ?」 「なんだこいつ?ルッカのろくでもない発明品か?」 「ちょっ、ろくでもない発明品とは何よっ!!ちょっと会わない間に随分と、毒舌になったわね。」 「もういい!いきなり訳わかんねえ奴ら連れてくんなよ、ルッカ。俺は、寝るぞ!!」 そう言うとクロノは頭から布団をかぶり、そっぽを向いて再び寝てしまった。 ルッカは考えていた……。 「何か変ね……?」
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