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リーネ広場に着くと、ボッシュが店を開いていた。
「あれ?おかしいわね。自分の家に戻ったはずよね?」
「そうだね。話し掛けたら、またペンダント売ってくれって言われそうだけど、とりあえず、ボッシュに話し掛けてみよう。」
マールはすたすたと走ってボッシュの所へ行ってしまった。
「ちょっと、マール!」
ルッカとロボは後を追い掛けた。
「だーめ!!このペンダントはいくら積まれても売らないから。」
「そこをなんとか……!」
ボッシュは土下座までして何度も頭を地面に叩きつけている。
そこにルッカたちが到着した。
「ちょっ!ボッシュ、みっともないマネしないでよ。」
頭を何度も叩きつけていたボッシュの動きが止まり、ルッカを見上げた。
「はて?どこかでお会いしましたかな?」
「会ってはいるけど、私の知ってるボッシュは土下座なんてしてなかったけどね。」
「はてさて?何か訳有りのようですね?ワシに何か聞きたいことがあるのかな?」
やっと、じいさんの威厳を取り戻してくれたボッシュに安心したルッカは、これまでの事を全て話した。
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