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「なるほど………。おぬし達は、ワシが古代からラヴォスとの接触の際に出来た歪みによって飛ばされて来たことを知っているのか…。ならば、今の話信じよう。」
「ありがとうボッシュ。」
「ところで、歪みが出来る前の時間におぬし達がどうして戻ってきてしまったのか…そこまでは、わからんな…。」
そこで、ルッカはボッシュにシルバードを見せるために、広場の外へとボッシュを連れ出した。
「これが、時わたる翼か………!!ガッシュの奴よくぞやりよったわい!」
ボッシュが興味津々で機体をくまなくみている。
すると、じいさんがまるで少年のように目をきらきらと輝かせてルッカをみつめていた。
「…?乗りたいの?」
「よくわかってらっしゃる!」
すごーく、わくわくしている老人を放っておけなくなってしまったルッカはシルバードに乗せてあげることにした。
「ロボ、少し待っててちょうだい。」
「リョウカイシマシタ、ルッカ。」
「ねぇ、ルッカ…乗せるのはまずいんじゃない?」
マールは少し不安げだった。
「大丈夫よ。ただ空を飛ぶだけ!タイムワープはしないわ。」
そういうと、マールは安心したのかボッシュと後部座席に座った。
「わくわくするのぉ!!」
(これが三賢者のうちの一人のボッシュだと思うと、がっかりね…。)
ルッカがぼそっとつぶやいた。
シルバードは宙に浮くと、色々な場所を飛び回った。
「ほら、あそこ。ボッシュの家よ。」
「よく、知っておるな~感心、感心。」
「じゃあ、一周したから帰るわよ。」
「えぇ~もう帰るのかぁ?これじゃ時わたる翼じゃなくて只の、飛行船じゃないか!」
「無茶言わないで!」
「このボタン押したらどうじゃ?」
いきなり、ボッシュが操縦席に乗り出してきて、タイムワープのボタンを押してしまったのだ。
「あぁっ!それはだめっ!」
(よりによってA.D.1999年ラヴォスの日かよっ!むかつくジジィだわ!!)
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