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あれ?
出てこない……
とゆうか破水もしてない
助産婦さんに無理矢理破水をしてもらい
先生と助産婦さんに羊水が飛び散った
生暖かい水が流れるのを感じた
そしてまた息む
だけどやっぱり出てこない
苦しくなったユイは
『お腹押して下さい』と言って
助産婦さんが上に乗り
息みと同時に押した
『赤ちゃんの髪の毛見えて来ましたよ~!』
もぉ少し!!
『頑張って!!』
もぉ少し!!!!!!!』
ズルッとゆう音と同時に
『あ~ん!!』とゆう
元気なたくましい産声
はぁぁぁぁぁ……
分娩台にバタッと倒れ
『おめでとうございます!11月11日5時55分元気な男の子ですよ!』
涙が出た
辛かったからじゃない
痛かったからでもない
苦しかったわけでもない
嬉しかったから
この子の産声を聞いて
安心した
助産婦さんが
『3405gのたくましい赤ちゃんですよぉ~!』
はぁッ!!!?
3405g!?
長女の時は2660gだったのに!?
どぉりで辛いはずだ……
長女が安産だったから
次もスポーンと産まれてくると思いきや
旦那は男の子と聞いて大喜び
顔をくしゃくしゃにして笑ってた
赤ちゃんは産まれたばかりの長女そっくりで
自分が頑張った証に『ゆ』を入れたくて
そして今回は男の子とゆう事で
旦那の名前も取り入れて
名前は
進矢(ユキヤ)とゆう名前に決まった
矢の様にまっすぐな道を
突き進んでほしいと願いを込めて
この日も雨が降っていたケド
その雨がすごく綺麗に見えた
新しい命の誕生だった
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