始まり

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    「もういいかーい」   「まーだだよー」     これは赤鹿小学校の3年7組が仲良くなるために皆で遊ぼうと集まり、放課後、神社で行われているかくれんぼ。   「もういいかーい」   「まーだだよー」     「白石さんここに隠れなよー!」   明るめの女の子が神社の影にあった小さな井戸を指差し言った。   「やだよぉー。留美ちゃんが隠れたらー?私は他のところをさがすよー…」   「なんでよっ!せっかく留美がいい場所見つけたのに!!」   留美は女の子に駆け寄り髪を引っ張った。    「もういいかーい」   『鬼』の声が聞こえる。   「まーだだよー」 留美が言った。   「もう早くしないと『鬼』くるじゃん!」   留美は井戸まで女の子を引っ張っていった。    
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