無魔の剣士VS理の剣帝

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そしてコインが地面に落ちた。 勝負開始だ。 清水はコインが落ちると同じに動く。 高速で零札に近づき、面の要領で上から下に竹刀を振り下ろす。 誠「ふっ。」 誠は難なく受け止める。 そこからは、竹刀と竹刀、そして技術と技術のぶつかり合いだった。 1合、2合、3合と増えていく。 清水の剣速は、遥かに雷電の使い魔、ハデスとの斬り合いよりも速かった。 それでも誠には、防がれ、いなされ、反撃される。 清水「くっ。」 苦い顔になりながらも、一旦距離をおく。 誠「どうした?その程度ではあるまい?」 皮肉っぽく笑いながら言う。 清水(あれは挑発だ。心を乱すな。) 自分に言い聞かせる。 清水「シッ。」 一瞬で誠の目の前から消える。 武術の奥義の1つ、縮地法。 更に、縮地法の要領で剣速も加速させ、誠に斬りかかる。
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