~プロローグ~

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 石造りの家が立ち並ぶ、広く大きな街  その街の中心にそびえ立つ  白く美しい城  城下町を囲む壁も、眩しい程に白い    行き交う人や馬車が増え  街の賑わい振りを予感させる    そんな城の最上部    柔らかな朝の日差しと  心地よい風を受ける  5人の少女    年齢は15才位か  白いマントを纏い、同じ方向を見つめている  その瞳は寂し気だ     「もう…… 3年も経ったんですね」   「そうだね……」   「ちゃんと守れてるのかな?」   「守れてるわよ。完璧では無いかもしれないけれど……」   「仕方のないことだ。 私達は神ではないのだからな」   「精一杯やる。それしかないね」   「あの町のみんなの為にも、精一杯やろう」      そして少女達は、静かに瞳を閉じた。  
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