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為吉と味噌子の出会いは偶然でもあり、必然でもあった。話は10年前にさかのぼるのだが、説明がめんどくさいからはしょる。一日の仕事を終え、息子の堅太郎吾郎の寝顔を見るのが、為吉の安らげる唯一の時間だ。妻の味噌子とは3年前に結婚したのだが、なかなか子を授かることが出来ずにいたため、なおさら息子の堅太郎吾郎が愛しいのだ。この日はいつもと違い、息子の堅太郎吾郎がご機嫌ナナメのようだ。
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