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「お待たせしました」
ジントニックとグランベリージュースがでてきた
「じゃあヒサシくん、かんぱーい」
「乾杯」
カチーン
「ここなんかいいね」
「でしょ?ここよくくるんですよ」
「そぉなんだ、友達と?」
「いや……いつも一人ですね」
「え~なんで?」
「友達いないし、家で一人でいるのイヤなんで…」
「なら誘ってくれればいいのに」
美沙子がジュースを飲みながら言った
「え?…誘ったらきてくれます?」
「別に行くよぉ?」
ヒサシはドキドキした
「でも、いつもあのヤンキーの誘いは断ってるじゃないですか?」
「軽い人は嫌いなの」
「へぇ~」
ヒサシはちょっと優越感にひたった
「でも…あいつもなかなか良い人なのよ…」
「え?」
そう言った美沙子の目はどこか遠くを見ていた
途端に幸せだったヒサシに焦りと嫉妬が生まれた
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