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そんな不良達の前を急ぎ足で過ぎて行く青年がいた
タッタッタッ
「よぉ兄ちゃん!!そんな急いでどこいくんだぃ!?」
ユウスケがその青年に向かって叫んだ
いつものことだ
ユウスケ達は、こうして人をからかって遊ぶのが面白くてたまらなかった
「……」
「なんだよ!?シカトしてんじゃねーぞ!!」
ユウスケは後ろから青年を走って追いかけた
「おいコラ!!止まれや!?」
タッタッタ……
「なんだよ?」
「なんだよじゃねーよ!?なにテメェ調子こいてんだ!?」
「調子こいてんのはそっちだろ」
「あぁ!?やんのかテメェ!?」
「ケンカなんかしねぇよ。お前らに勝てるなんて思わねーし」
「はっ!!ビビってんじゃねーぞ!?」
「ビビってなんかいねぇよ。ケンカはお前らに有利すぎだろ」
「ゴチャゴチャ言ってんじゃねーよ!?」
「はぁ、お前は俺にケンカでしか勝てないのか?」
「はぁ?テメェに何したって負けるわけねーだろ!?」
「じゃあケンカ以外で勝負しろよ」
「なんだぁ?こいつ頭でもワリィんじゃねぇ?かけっこでもするってか?カッカッカ!!」
「ん~……じゃあ、あのコはどうだ?」
青年はゲームセンターの店員を指差した
「あの女がなんだよ?」
「あのコを落とした方が勝ちってのはどうだ?」
「はぁぁぁあ?」
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