当たり前の日常

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『愛殺法』 一、双方が共に愛し合っている。それについて第三者の認知を必要としない。 一、共に幸せの絶頂と判断した時に殺し合う。 一、死に方に制限は無し。互いに最良と判じる死に方を選ぶ。 一、死に至る最大半年最低三時間前に国に愛殺届けを提出。提出されない場合、愛殺としてこれを認可しない。 一、愛殺された遺体は国が保管及び互いの精子、卵子のもと人工授精される… この国の最上の愛は互いに殺し合うこと。 幸せの絶頂で最愛の人間に殺されること。 それは法の下において認められていることだった。
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