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「あれ作って」
「あれ?」
「あのネーミングセンスないやつ」
「…ホットカルーアミルク?」
「それそれ」
冠番組の収録以来
たっちゃんはあれがお気に入りのようです。
リビングでクッション抱き締めてカルーアカルーア♪とか
変な歌を歌ってる。
「あったっけなーカルーア…」
「ないなら買ってきて」
「この寒空で!鬼ですね竜也さん」
「嘘だよ、一緒に行ってやる」
「ありがとうございます
そんな飲みたいの?」
「うん、なんかね
今あれがちょー飲みたい気分」
まあそんな質問は良いから
早く作れって感じですね。
幸い冷蔵庫にはカルーアが入ってた。
リビングのたっちゃんは
作ってとか言っておいて
少し眠たそうな顔してる気がする。
「俺できあがるまでに
寝ちゃうかも~」
「あともう少しだから」
「ゆーいちーはやくー」
「わかったわかった」
シナモンを振りかけて
急いでリビングへ持って行った。
足ばたばたさせてる。笑
「寒いの?」
「寒くないよ」
言いながらおいしそうな顔で
たっちゃんはホットカルーアミルクを飲んでくれた。
俺は隣に座ってそれを眺める。
「おいしい?」
「うん、あったかい」
「俺にもちょうだい」
手を差し出すと
たっちゃんはニッコリ微笑んで
ホットカルーアミルクを少し口に含んだ。
あれ?この展開、まさか…!
「ン…!」
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