ういんたーらばー RU

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「あれ、亮ちゃん …妬いてる?」 やっと気付いたか 確信犯やったらぶん殴っとったで。 「妬いてんだーあはは」 「なんで笑うねん」 「だって、こんな顔して嫉妬だって。笑」 「…悪かったな、こんな顔で」 だから言うの嫌やったのに 中丸にぽんぽんされてたから嫉妬したとか ま、しゃーないけど…。 恥ずかしさやら醜い気持ちやら どんより思い空気が 俺の胃の辺りから込み上げてきた。 あー、怒ってて気付かんかったけど今日めっちゃ寒いやん。 「りょーちゃん」 「あ?…んっ」 不意に名前を呼ばれてから 目を閉じる余裕もないまま 竜也の鼻筋、長いまつ毛 唇の温度。 チュッと、軽い音を立てて 唇はあっという間に離れた。 「ぐふふ、唇あったかいね」 「お前な…」 「雄一はただの幼なじみだよ」 「…分かってるわ」 分かってて嫉妬したんやあほ。 ムカつくくらい、俺は 竜也にハマってるっちゅーねん。 暗闇で、更に熱を持った唇を 横断歩道を待つ無防備な唇に重ねた。 「…とろけそ~んふふ」 「ふっ、あほか。笑」 小悪魔な君には 雪をも溶かすくらいの甘ったるいキスで。 …雪、無いけどな。笑 END ――――――――― りょたつ~ もっと極めたい
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