play pray T→AK

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最初は確かに興味本位だった。 山下君とも錦戸君とも仲が良いから、紹介してもらうことだって簡単にできたし おまけに顔もかっこいい。 前々から、赤西と一回くらいは…って思ってた。 ただ、恋人が。 一緒にドラマやる前から、舞台やる前から、そのことは俺も知っていた。 亀梨君と共演するようになってからは尚更だ。 喧嘩してるとか言いながら 収録が終わると電話してたり、ちゃっかりおそろいのアクセサリー着けてたり。 だから俺はもっと赤西君に興味を持った。 「手越ーごめん中出しちゃったー」 「別にいいです。慣れてるんで」 別に亀梨君が嫌いな訳じゃない むしろ亀梨君のことは大好き。 ただ、恋人がいる人に手を出すのも大好き。 だって、ちょっと誘惑すれば すぐに腰振ってくれるんだもん。 大切な恋人のことも忘れて 欲望だけで、俺だけを見てさ セックスが終わると絶対に罪悪感の溢れた顔で後処理するの。 ほんと、バカみたいだよね。 「マジ?慣れてんの?下痢になったりすんじゃねーの?」 かめから聞いたー とタバコに火を付けながら少し小さい声で付け足す。 また、亀梨君の話。 「分かってるなら出さないでくださいよ」 「おめーのケツの穴がいけない」 でも赤西君は罪悪感どころか呑気にタバコなんか吸ってかめかめって、…本物のバカなんじゃないの。 さっきまで、あんなにかっこよくて今まで体を重ねてきた誰よりも色気たっぷりで セックスのテクニックだって並みじゃない。 久しぶりに失神寸前だ。 なのに… 赤西君ならもっと申し訳なさそうに堕ちるのかと思ってた。 あぁ、俺は何故その事に ショックを受けてるんだろう。 .
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