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あの日以来、誰とどんなにセックスをしても頭のどこかに赤西君がいるようになった。
たった一回のあの時のことを思い出すと、ゆるゆる元気を出す自身が情けなくて。
現場で赤西君と電話してるであろう亀梨君の携帯を
奪い取ってやりたい気持ちにもなった。
もう、俺は終わりかもしれない。
「手越…?」
「っ…」
「お前っ、なんで泣いてんの?」
「やました、くん…っ」
好きでもない人と体を重ねる意味が分からなくなってきた。
俺、赤西君のこと…
「もう一回、っ
抱いてください…」
「え?」
「忘れさせてください!
なにもかも!」
戸惑う山下君に必死にしがみついた。
ごめんなさい。
あのとき赤西君は俺もお前も両方最低って言ったけど
一番最低な人間は俺です。
忘れられる訳もないのに
キスも愛撫も全部比べながら
今日もまた、俺は誰かと…。
END
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私の手越君のイメージはこれです(笑)or真っ直ぐで純粋で生意気な少年です
完全にあの子Sじゃないよね
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