desire AR

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「はぁ…」 初めての感覚に亮ちゃんは失神してしまったみたいだ。 最後まで行ったことは行ったけど、大きく体をビクつかせて 亮ちゃんは苦しそうな顔で、そのうち寝息が聞こえてきたから 後始末を済ませて、俺はベランダへ出た。 やっぱりあそこでしたのは 間違いだったか…? 今さっきの出来事が頭にめぐるまま、煙草の煙を吐いた。 親友に手を出した罪悪感は 予想以上に重かったらしい。 見通しは良いはずなのに ベランダから星は見えなくて 代わりに雲がかかった月が ぼんやりと黒い空に浮かんでいた。 最低だけど、もう俺が 亮ちゃんの近くにいること なんてできないから… ベッドの周りに散らばってる服を着て 亮ちゃんを起こさない様に静かに外へ出た。 一番辛いのは、亮ちゃんのはずなのに。 相手が親友ともなると こんなにも寂しい気持ちになるなんて、情けない。 desire そのままに動いて 人は堕ちて行くって、俺は 初めてそれを知った。 END ――――――――― セクロスシーンを めんどくさくて 飛ばすパターン 最後ちょっと めんどくさくなったパターン
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