health time AK

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「ん、」 「…なにその手」 「口止め料」 「なにが欲しいの?」 口の前で人差し指と中指を立てて前後させる。 制服の内ポケットのライターを取り出した。 「…今無いし」 「ウソつけ!」 「だぁーっ!やめろー!」 暴れる赤西の白衣の胸ポケから タバコの箱を取り出して ありがとな★ って笑顔でお礼を告げといた。 バカだよコイツ 白衣から赤と黒のロゴが 綺麗に透けてるから。 「ベッドに灰落としたらぶっ殺すからな」 「シーツ燃やす?」 「バカかお前 怒られるのは、この俺なの!」 自分を指差して必死に力説。 大丈夫、 赤西が怒られることも分かってるし だから死んでもシーツ燃やすなんてしないから、俺は。 時々自分が嫌になるくらいに 口からでる皮肉も 赤西が好きだから でもその気持ちを伝えられないから。 あぁー、 赤西に青春捧げるなんて 「うめ~」 「未成年はタバコ吸っちゃ いけません」 「えっ、今更かよ。笑」 「早死にするぞ」 「お前こそ肝臓もう死んでんじゃね」 「保健の先生が肝臓ガンとか バッカみてぇ。笑」 …ほんと 俺、バカみてぇ。 「おい、亀梨」 「あっ、なにすんだよバカ西!」 「その辺でやめとけ」 「…お前が吸うのかよ」 「俺のタバコだ」 まだ肺に1回しか煙入れてないのに タバコを取り上げられて 赤西が嫌味に口の端を上げる。 …あ、間接キス って俺はどこの女子だ。 .
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