よろしく哀愁 AK

2/3
前へ
/163ページ
次へ
めーをつぶれば、きーみがい… 「うわっ!」 「…」 「なんだよ… 帰ってたんだったらなんか言えよ」 「…。 ただいま」 「おか、えり…」 別れの時は刻々と近付いていた。 一応は俺の方に顔を向けるも、かずの目はずーっと違うところを見ていて 荷物を置いてサングラスを外してから、洗面所からうがいの音がリビングにまで響いた。 「俺考えたんだ」 しばらくすると口を拭きながら俺の隣に来たから、俺はテレビの音量を少しだけ下げる。 「え?」 「いや、1回経験したから 仁がいないと大変だってことよく分かるし 精神的にもキツかったから 俺なんとなくちょっと距離を置いて見送ろうとも思ったけど それだと、なんかやっぱ 後悔する気がして」 「…うん」 「だからさ、半年分イチャついとこうかなーって」 「は?」 「いやだから、半年分 ラブラブすんの」 真顔だ。 半年分ラブラブすんの そう俺に言い放つこいつの顔はまさにリアルフェイス! ってそんなことは置いといて KAT-TUNで話し合ったとき以来 俺もかずもなんとなくそんな話題には触れないでいたから少しだけびっくりした。 「…忙しいから」 「え?」 「忙しいから壊れたかと思った かず、イチャイチャしたいなんてやけに…」 「ん?やけに?」 やけに素直だな そう言い掛けたところで それが俺のせいだと言うことに気付いた。 「なんでもねぇ」 「…じゃあ、話戻すけど つーかそう言うことだから 俺素直になる 仁に全部吐き出す 5月になるまでだからさ 我慢して」 「…」 .
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1042人が本棚に入れています
本棚に追加