おてがみ AK

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ぐだぐだになりながらも 立ち上がり資料集を読む赤西君。 手紙って もしかしてこのゴミのこと? 全部適当に4つ折にしてある その中の1つを開いてみると"消しゴムかして" …は? やっぱり、やっぱり 赤西君は馬鹿だった。 「…で、じょーやくをむすびました」 「はい、座って」 ようやく だるそうに座った背中に呟く。 「口で言えばいいのに…」 「手紙を書くことに意味があんの! 全部読めよっ!!」 にぃっ、ていたずらっ子の様な (実際そうなんだけど) 笑みを浮かべて 赤西君は黒板の方を向いた。 …まぁ、授業暇だし 読んでやるか。 4つに折られた赤西君のノートの切れ端達。 そこに書いてある内容は やっぱりどれもくだらないことばっかりで… でも、 「えっ…?」 "もしもおれが かめなしを好きだったらどう思う?" 最後に開いた1枚。 なぜか 嫌な気はしなかったんだ。 "べつに良いと思う" そう赤西君のお世辞にも上手 とは言えない文字の下に添えて 前の机に投げてから顔を伏せた。 紙を開く音が耳まで届いて チャイムが鳴るまで あと、少し―――…… END ―――――――― あぁ、なんか終わっちゃった←
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