ひみつ AU

2/2

1042人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
誰も知らない、俺らの秘密。 「たつ」 「その呼び方やだ」 「なんで」 「かめ呼ぶときみたい」 「たつ、や」 いつもなら中丸が座ってる上田の隣 いつもならかずが座ってる俺の隣。 俺達2人しか知らない 秘密の関係。 だって、毎日つまらないんだ 不満なんかないけど 刺激も欲しい。 そんな理不尽な理由でも 分かってくれたやつが1人。 「キスして」 「中丸の前だとそんな素直じゃないくせに」 「うるせー、早く」 同じメンバーで 中丸の恋人である上田だ。 肩に手をかけて見上げられる。 身長はさほどかずと変わらないけど その挑発的な瞳はまるで正反対で欲望の奥底から掻き立てられるような。 深いキスで ついてくる舌遣いも全然違くて 始めてキスしたあのときも 一瞬にして俺は上田に堕ちたんだ。 「っん、はぁ…じんっ」 「ん、たつや かわいい…」 もっと、もっと ってせがんできて 俺も上田も口の周りは唾液でべたべたで それがまた心のどっかを刺激する。 これこれ、俺が求めていたのは この感じ。 「っあ、跡 残すなよ」 「中丸の上につけたら バレなくね?」 「やっ、バカ…!」 いけないのは誰? さっきよりも濃くなった 首筋の紅い跡を撫でると 上田はいやらしく身体をのけ反らせた。 「やらし」 「ん…いやらしいのが 良いんでしょ?」 「あぁ、良いね」 その余裕そうな顔 俺が歪ませてやるよ。 いけないのは、俺? 今宵もあの刺激を求めて 2人だけの秘密。 いけないのは、誰でもない。 END ――――――――― 王道3かぷの次にこれが好き しかも二人にはちゃんと相手がいる設定 そうでもなきゃ、やっぱ嫉妬しちゃうし(^O^)/w←
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1042人が本棚に入れています
本棚に追加