学園天国 AK

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「だめ!ぴぃ先生も 困ってるだろ!」 「…いやぁ」 俺が強く言ってもかずは イヤの一点張り。 もう… どうしよう、どうにかして かずに補習受けさせて 進級させないと 「俺が後輩でも良くね? ね、仁せんぱーいw」 「(悪くはない!…けど) そ、そしたらお前 俺が卒業したら1人だぞ!」 「あ…」 「1年間会えない日々が 続いちゃうかもねー」 「う…」 おっ?なんかいけそう? まぁ1年間会えない日々が続く なんて俺がたえらんねーけど… 「…それは、いやだ」 きたっ!!! ぴぃ先生と目を合わせて 小さくガッツポーズ。 待て待て、まだかずの進級が 確定したわけじゃない。 「じゃあ、ちゃんと補習受ける?」 「うん… そのかわりさ」 「ん?」 「仁も一緒にいてっ?」 …こいつ 俺がこの上目遣いに弱いこと 分かってお願いしてるな。 ――――――――― 「赤西~ 予想外に亀梨君の進みが悪くて 俺次の用事に間に合わないんだけどー?」 「なぁに?せんせーデート?」 「ま、そんなとこ はい、かめは早くプリント進めて」 「えぇー、だって分かんないよコレ むかつく!だいたい びー動詞ってなに?!」 「だから~ さっきも言ったろ?」 「あむ、いず、あー でしょ?これ出てこねーじゃん なんで?なんで? 出てこないのにこれびー動詞って書いてあんの?!」 「あーはいはい、かず君 ちょっと落ち着いて これは、過去形を使うの」 「か、こ、けー…?」 「wasとwere」 「わずと、わー?」 ぴぃ先生が撃沈する横で 代わりに俺がかずに授業。 最低限中学校でつけた知識はあるものの (…いや、ないか) スポーツ推薦で学校に滑り込んだかずはもう 英語の過去形なんてちんぷんかんぷんらしい。 「なぁ、お願い!赤西! 今度なんか埋め合わせ するから亀梨に補習してやって!」 「はぁっ? ちょ…」 「お前頭良いじゃん! あーそうだ、今度学食で一番高いやつ奢ってやる!」 「…何日間?」 「…い、1週間」 「まじで?!言ったな 良いよ、かずに補習しとく」 「あ、あぁ、頼む。 (ま、良いか!) 俺行ってくるわ!じゃあな! かめ、ちゃんと勉強するんだぞ!」 「ばいばぁーい かーせっくすは違法だよ」 「しねーよ!」 .
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