ジャンキー AK

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身体の中心から 絶えず突き上げる快感に 目に映るは恋人の妖艶な表情。 「っは、かず、かず…っ」 「あぁっ!だめっ はぁ…じん、んっ」 俺を抱くときの 余裕を無くした瞳が嬉しくて 誰にも見せたくない最高の顔。 もっと俺だけを見ていてほしいから名前を呼ぶ。 声が掠れて、仁にキスされて 苦しいけど涙が出るほど気持ちが良い。 嫉妬とか興奮とか幸せとか いろんな感情がぐっちゃぐちゃに複雑に混じり合って 快感に合わせて脳内で激しくかき回されて 絶頂を迎えた瞬間 真っ白に全部が吹っ飛んだ。 「なー」 「ん?」 「セックスの最中 なに考えてる?」 「はぁ?」 肩に回された仁の左腕からは 石鹸の良い香りがする。 俺の髪の毛で遊びながら 変な質問をされたから 仁をの方を見ると 仁もじーっと俺を見ていて …ますます答えにくいっつーの。 「キモチーとか?」 「…あぁ」 「あぁってなに」 「いや」 「…仁は?」 「俺は、なんか ずっとこのままかずを離したくないとか なんつーの、独占欲? が一番強くなる」 だからこんなキスマーク付けんだ?って言ったら 苦笑いしていた。 「…俺もね、ずっと仁に離されたくないって思ってる」 「マジで? キモチーじゃなくて?」 「もちろん気持ち良い、けど… 色んな感情、混ざってる」 上手く説明できないけど もしかしたら、仁の言う独占欲 と同じなのかもしれない。 .
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