それは突然 AK

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「さみぃっ」 「わ、俺セーター着てねーよ」 外に出た瞬間 びゅんと吹いた風に 二人して首をすくませた。 見て、もう息が白いよ。 「手だけでも暖かくしとく?」 「ふふ、今年も仁と冬がむかえられたぁ」 「ま、ちょっと早いけどな」 去年の冬は遊びたい盛りで 夢の国になんか行って 死ぬほどはしゃいだっけ。 仁がずっと白雪姫にべた惚れでさ。 でも、パレードの途中 人ごみに紛れてちゃっかりキスしたりもしたな。 「なんだかんだ幸せだなー」 「俺がかずを幸せにしてやってるからな」 「なにを真顔で言ってんの。笑」 まあ、たしかにそうだったり するけどね。 「あ、俺んち来る? やっぱ寒い日は愛の運動で 暖かくならねーと」 「ばか、それよりテストの 勉強だろ」 「うーわ、テストいつよ?」 「あさって」 「追試決定だな」 「…しょうがないから 家庭教師してやる」 「やった! 俺今教科書もなにも 持ってねーけど」 「優しい亀梨君が貸してあげますー」 仁といるとあっという間に 時間が過ぎていくんだ。 本当はエッチもしたいけどさ 今日はおあずけ。 たまには真面目に勉強でも 良いでしょ? 俺は仁と二人でいれればなにしてても良いって思うんだけど 仁はどうなのかな? 「ま、かずがいれば 勉強だろーがセックスだろーが なにしても良いけどね」 「えへへ 俺も同じこと考えてた」 「やっぱ俺ら、いしんでん、つう? なんだっけ」 「いしんでんしん! はい、お勉強しよっか」 「はーい」 以心伝心だったみたい。笑 今年のクリスマスはもっと 冷えるのかなぁ。 そしたら愛の運動でも 良いかもね。 なーんて、仁には 内緒にしておこっ。 END ――――――――― 寒い、急にですよね こんな冷え始めたの それは突然って寒さの ことなんですけどね(^O^)/w
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