ノストラム P→AK

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テキーラがカウンターに置かれて ライムをかじると 次第に自分の体温が少しずつ上昇していくのが分かる。 「仁ー」 「んあ?」 「俺がもしさ お前を好きだっつったら どうする」 「…LOVE?LIKE?」 「もちろんLOVEで」 「一回抱く」 「最低だなお前。笑」 「嘘だよ。笑 んー、どうすんのかなー…」 流れに任せて出た質問だったけど 意外にも真面目に考えてくれてるように見えて少し嬉しい。 ずーっとタバコの先っぽだけを 眺めてた仁の顔はこっちを向いた。 目が合ってドキッとしたの バレてないよな? …俺は中学生か。 「わかんね」 「なんだよ」 「だってありそうじゃん。笑」 わお、まさかの爆弾発言。 思わず一瞬フリーズ かわりに俺の頭はフル回転した。 チュッていう 軽い音とともに 俺の唇には初めての感覚と 目の前の仁のびっくり間抜け顔。 ちょ、 マジその顔最高。笑 「キスくらいでなにその顔」 「ぴぃ…?」 「なんだよ。笑 友達同士のキスやハグは 向こうだと当たり前なんだろ」 「お前…、話の流れ考えろよ 焦るじゃん」 「あは、ごめんごめん」 仁は笑ってるけど 謝る俺は、今笑えてる? 今まで仕事で培った演技力こんなとこで発揮できてる? 力を抜けば涙が出そうだったけど ここの煙たい空気が 目に染みるってことにしといた。 やっぱり辛かったな。 仁の隣、すげぇー苦しいよ。 「嘘なんかじゃないんだ…」 誰にも聞こえないように呟いた俺の言葉は 更に音楽によってかき消された。 二番目でも良い女って こんな感じなのかなー 一人思って、俺は苦笑いした。 (それでもお前のそばにいたい) END ――――――――― lovelessは仁亀の どっちかに恋する ぴぃちゃんの歌にしか 聞ーこえないぃーww← てかこの話意味わかんねw待
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