先月のある日のことだった。

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夜、少し涼しくなってからいつもの行きつけのスナックに俺は行った。 その日は暇だったのか、店内はガラガラ、他の常連が来ても長くいるということはない日だった。 ママも少し酔っているのか、疲れているのか、なんとなくやる気もなさそうだった。 俺は眠ってしまっているママを眺めながら、することもなく暇をもてあそんでいた。 ママの暇つぶしにタダで居座らせてもらっている俺は帰ることもできずにいた。 その日はずっと頭と肩が重く、痛かった。 睡眠不足か二日酔いだと思って薬を飲んでやり過ごしていた。 ママに言われて11時にはもう看板も消していた。 12時閉店近くになってママが起きだしてこう言った。 「KINGちゃ~ん・・・あたしまだお酒残ってるから運転して帰れないよ」 「じゃあ近所をグルッとドライブでもしよっか?」 「うん、じゃあ行こう」 何の気なしにこうしてドライブに出かけたが、あんな思いをするとは思わなかった。
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