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ようやく街中に帰って、ママの店に戻り、気を落ち着かせるためにマックへコーヒーを買いに行った。
頭が痛い。
気持ちが悪い。
気持ちだけでもと思い、マックの店員に塩をもらいたいと願ったが、断られた。
押し通したら変に思われるので、そのまま出た。
駐車場で吐き気をもよおした。
必死で押さえ、車に戻り、ママに頼んでスナックへ戻って塩をもらった。
ママもどこからか感じていたらしい。
店につかせちゃまずいと思い、作り笑顔をして家に帰った。
家の前で気持ちだけでもと思い、塩で清めて家に入った。
酒は一滴も飲んでないのに2回吐いた。
この気持ちを誰かに伝えたいと思っても手がつって電話もメールもできない。
震えながら朝が来るのを待って、明るくなってからやっと寝た。
昼過ぎに起きてから母親に話すと笑いながら、俺が最初に違和感を感じたところは火葬場があるところだそうだ。
小一のときに隣のクラスのヤツが死んだところはよくそういう事故があったそうだ。
多分水路でも子供が亡くなっているんだろう。
だから小さいときに親に遠くへは行かないように言われていたんだと思う。
母親は笑って、
「ちょうど面白そうなヤツが来たと思って、みんなにかまわれたんじゃない?」
笑い事じゃない。
その日、XXの仏壇に線香を焚いた。
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