聖ストロベリー学園

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「それじゃあ、由希帰ろうぜ。」 「うん。」 祐介と由希が、スタジオから出る。 このスタジオはバンドをやりたい!と言った俺の為に親父が、家の敷地内に作ってくれた、俺専用のスタジオだ。 スタジオから出ると、スタジオの隣に大きくそびえ立つ屋敷を見上げる祐介。 「しかし…静の家はデカいよなぁ~、親父さんなんの仕事してるんだっけ?」 祐介の質問に答えたのは由希だった。 「女優、黒田瞳のマネージャーよ!」 「ふぇぇ~マネージャーって儲かるんだなぁ~」 屋敷を見上げ、納得してる祐介… しかし、実際の所、マネージャー業がそんなに儲かる仕事なのかどうか… 俺にもよく判らなかったが、親父は俺にとって、誰よりも頼もしく、そして誰よりも優しい、素晴らしい尊敬できる親父だったんだ…… そう! この時までは!
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