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結局、映画館で1時間以上も待たされていた夏目はかなりの、お怒りで……
「信じられない!どこまで着替えに行ってるのよ!しかも着替えてないし!」
と怒る夏目に必死に土下座して許してもらったのは言うまでもなく……
次の上映時間の映画を観て、食事を奢らされ、バスで、ストロベリーB寮に帰ってきたのは、夜の7時だった……
「おかえりなさいませ…坊ちゃん…夕方には戻るはずだったのでは?」
みつきさんが玄関まで出迎えに来て言う。
「え?ああ…ちょっと、いろいろあってね…」
全部、自分のせいとは言え、男とキスするわ、食事と映画代は奢らされるわ…
散々な1日にゲッソリと疲れていた。
「お坊ちゃん…そんなやつれるほど……だからあれほどローションを持っていけと!」
「何の話しじゃ!何の!!」
俺のツッコミにキョトンとするみつきさん。
「だから、なかなか入らなくて、苦労したのでは……?」
「アホかーっ!!そんなことしないつーの!俺はノーマルなの!ノーマル!」
と、自分で叫びながら、祐介とキスしたことを頭に思い浮かべる…
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