デート

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ぞく…… 背中をブルル…と震えが走る…… 「静ちゃん、風邪?顔色悪いよ?」 隣に立つ夏目が俺を見る… 「いや……ここにいると…俺段々壊れていくみたい……」 ここに…ストロベリー学園に来てから、確かに俺の中で何かが変わってきた… まず…… 男だ女だとあまり気にならなくなってきたのだ… 特に自分が女装してる時は尚更… 時に自分が女性ではないのか?と錯覚してしまうほど… だから…祐介と…… 「これは…マズい…絶対マズい!俺は、俺は…ノーマルだぁあああああああああああああ!」 自分に言い聞かすように大声で叫ぶ… 「静坊ちゃんに何かありましたの?」 みつきさんが夏目に訊く。 「さあ…?今日1日ずっと変なんです…静ちゃん…」 首を横に傾げる夏目… 俺を見て、夏目とみつきさんの頭の上には『?』が浮かんでいた。 「俺は…ノーマルのはずなんだぁあああ!!」 寮に俺の叫び声が響いていた…
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