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ノアの心配をよそにアリスは、自信満々に、
アリス「もちろん大丈夫よ。
王家の恥になる事はしていないし、幼なじみのピンチは救うものでしょう?それに、あの『約束』もあるし…。」
と答えた。
2人はクロノス家と王家の者である。よって、親同士の付き合いから、小さな頃から一緒に居る事が多く、とても仲が良かった。
いわゆる幼なじみだ。
ノア「まあ、急に王女様が現れたからこそ、あの人達も何も言えなかったんだろうけどな。
ところで、リリ、大丈夫か?」
リリは声をかけられるまで黙ったままノアの手を掴んでいた。
リリ「えっ?あ…あの、大丈夫です。
アリス様、ありがとうございました。」
ニコニコと笑顔でお礼を言ったが、その笑顔には少し陰りがあった。
アリス「いいのよ。ちょっと怖かったのかな?
あ、そういえば、ノアの質問に答えて無かったわね。」
ノア「俺の?」
アリス「ええ。[何故ここに?]って聞いてたでしょ?
実はね、私も学園長室に用事があるの。」
アリスは、ため息混じりに答えた。
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