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ノアは少し呆れながら、アリスに、
ノア「アリス、こいつの事、知ってるよな?」
と聞くと、アリスは、
アリス「もちろんよ。会うのは初めてだけど…。
ガイア家の秀才、【忠誠の刃】こと、アリオン・ガイアさんでしょう?
アリオンさん、初めまして。私は、アリス・アルフヘイムです。」
と言った。
そう、この少年は、ギルドランク:SSSで、ガイア家宗家の1人息子である。
しかし、ずっと修業をしていて、あまり人に会わない変わり者とも言われている。
だが、王女様に声をかけられているのに、
アリオン「ノア様、貴方様の命令ならば、死ねます。」
無視。それどころか、ずっと自分の忠誠心をアピールしている。
これが、ノアに避けられている理由である。
それを見たアリスは、初めてそんな事をされたので、涙目でノアの方を見ている。
ノアは、アリスの頭を撫でて、落ち着かせると、
ノア「アリオン、アリスに自己紹介をしなよ。」
すると、アリオンは、ノアが言った瞬間にアピールを止め、
アリオン「アリスさんですね。私は、ノア様の奴隷の、アリオン・ガイアです。以後、御見知り置きを。」
と、丁寧に自己紹介をした。それに対し、アリスは、
アリス「え…ええ。よろしくお願いしますね。」
と返し、同時に、
アリス(私…。この人は苦手だな~。)
と思っていた。
その後、またノアとアリスは談笑を始め、アリオンのアピールは幾度となくスルーされた。
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