彼女のターン

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・・・結局、最後までベンチ入りすることができず、チームも3回戦で敗退 悔しさだけを残したまま、俺の高校サッカーは終わっていた ・・・・ どうだろう 外から見たら、あまりカッコいいものではないだろう 近衛からは見えてなかったのかもしれないけど、泣きながら一人練習している姿とはどうだろう? それに、あれは最後の悪あがきであって、日頃から、もっとがんばっている連中はいた ・・・・それでも近衛は、そんな俺の姿を見ていてくれた いい事なんて、まったくないと思っていたサッカー部時代 でも、こんなところにその存在に気づき、見ていてくれた人がいた そのことが、素直にうれしかった 「・・・ありがとう」 だから、こんな言葉も無意識に出てしまう それを聞いて、近衛も笑顔になってくれた
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