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日曜日
外は、快晴
絶好の外出日和だ
待ち合わせの約束時間は10時
今は8時過ぎ
休日にこんな早い時間に目が覚めるのも、ずいぶん久しぶりな気がする
それは、やはり今日が人生初の、その・・・アレだからか
「あら、今日は早いのね。それに、おめかししちゃって・・・。何?デート?」
朝食をとろうとリビングに出向くと、予想通り母さんがにやけた顔で言ってくる
「ん?まあ、そんなとこ」
「・・・・え?マジで?」
どうやら本気にはしていなかったらしい。目を見開いて本当に驚いた様子を見せる母さん
・・・そんなに驚くことか?
「こ、これは事件だわ!すぐにパパに連絡しなきゃ!」
そういうと、携帯を取り出してメールを打ち始める
今まで触れてこなかったが、父親は単身赴任中
たま~にこっちにも帰ってくるが、ほとんど顔は見せない
そして、この父親というのがまた・・・
「あ、メール返ってきた」
「はやっ!!」
母さんが送信してから1分もしないうちに返信が来る
マジか?あの隆がねえ・・・。
しっかりゴムは携帯するように言っといて!
あなたの愛するパパより
「了解!パパ!」
「・・・・・・」
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