1章:秋桜

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次の日。 「未莉ちゃん!!」 待ち合わせ場所に指定した学校近くの広場には既に未莉ちゃんがいた。 手に紙を持っててそれを見ている。 「ごめんねっ遅れちゃって!!」 近付くと未莉ちゃんは素早く紙を閉まってこちらを見た。 「ううん、私も今来たところだから」 うわー!大人な対応だぁ!! 何て、心の中で叫びながら私は未莉ちゃんの手を掴むと導くように歩き出す。 「行こっ」 「何処へ行くの?」 未莉ちゃんに聞かれたから私は振り向きながらイタズラっぽく笑った。 「町案内にはもってこいの場所!!」
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