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「まるで・・・・・・世界から切り離されたみたいだ」
静寂を突如、破った声。
「周りの町は普通に動いてるのに、この町は動いていない。まるで世界から切り離されてるように思えます」
声の主である20歳前後の青年は、近くに立つ2つの人影に声をかけた。
「まあ、そう言われればね」
人影の1人、初老の男性が答えた。
「町自体の“時”は動いている。今回の原因は人々の記憶だね」
「記憶・・・・・・人の生きてきた“時”が消えてしまった、って事ですよね。それは私たちと同じ“力”を持った誰かがいるって事でしょうか?」
青年たちの半歩後ろに立っていた女性が呟いた。
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